|
12月1日にHertZ Series『愛想尽かし』、SHY NOVELS『花片雪』が同時発売となります。今のお気持ちを教えてください。 |
無事に出るようでほっとしてます。でもこれで兄貴たちとお別れかと思うとさみしいな〜。
|
|
オリジナルの作品を執筆されるときと原作付きの作品を執筆されるとき、最も違いを感じるのはどのような点ですか? |
読者の視点で作品と向き合えること。ストーリーを楽しみながら作画できるのが新鮮でした。 オリジナルだとそんな余裕はまったくないので…。 |
|
原作付きだからこその面白さや、時には難しさもあると思います。連載中、面白いと感じられた点、悩まれた点を教えていただけますか。 |
話やキャラの心情が自分では考えつかないような展開をするところがすごく面白いんですが、いざ描くとなると表情が決まらないということがたまにあって。
どうしてそういう展開になるのか自分の中でうまく咀嚼できないと、絵にも迷いが出ちゃうんですよね。キャラに馴染んでからはあまり悩まずに描けるようになりましたが、最初のうちは英田先生にも担当さんにもご迷惑をおかけしました。 |
|
英田先生から初めて届いたシナリオを読んだとき、まず思ったのはどんなことでしたか? その時の率直なお気持ちを教えてください。 |
兄貴…かっこよすぎるだろ…。 |
|
『たかが恋だろ』『愛想尽かし』の登場人物、泉巳・高津戸・椹木・柊也の中で、一番描きやすかったのは誰ですか?
また逆に、難しかったのは誰ですか? その理由もぜひ教えてください。 |
描きやすい人→泉巳
気持ちがシンクロしやすかったです。「高津戸むかつく〜!でも時々かわいいの〜!」みたいな。
難しかった人→柊也
最初ははすっぱな美人顔でいく予定が、作中でだんだん可愛らしいところが出てくるのにつられて顔つきも幼くなってしまいました。あとほくろもよく描き忘れた…。 |
|
POPのコメントで、椹木のことを「私史上、もっとも格好いい攻」と称されていますが、山田先生にとっての『攻』のかっこよさとはどんなものですか? |
かっこいい攻は自分ではなかなか描けないというか、うまく描けたためしがないので難しい質問ですが…兄貴もそうですが、一本筋の通った人、揺るがない強さを持ってる人はかっこいいですね。でもちょっと崩れると「きゃ〜受〜v」ってなっちゃいます。 |
|
『たかが恋だろ』のあとがきにもちらりとコメントがありますが、もし、椹木が受だったら攻はどんなお相手を想定しますか? |
実は高津戸とか萌えます…犬猿の仲なのにちょっぴり認め合ってるところが。あとは年下攻めが好きなので、兄貴を一途に慕う舎弟とか。いないかな〜絶対いると思うんだけどな〜。 |
|
『花片雪』ではイラストレーターとして椹木と柊也を描かれています。漫画のキャラクターとして描いてきたふたりを小説の挿絵として描く際、心境に変化はありますか? |
挿絵は一瞬の表情を切り取るのが難しいので、これでも漫画の時よりかなり気を遣って描いているんですが、「花片雪」はよく知っている二人なので描きやすかったです。そして何より続きが読めて嬉しかった…! |
|
好きな攻のタイプ、受のタイプ、これだけは譲れない! というこだわりを教えてください。 |
基本年下攻かリバが好きですが、年々こだわりがなくなってきて、何でもおいしくいただけるようになりました。でも兄貴はやっぱり坊主がいいと思うんだ! これは譲らないぜ! |
|
原作付き、オリジナル作品ともに、山田先生が漫画を描かれる中で、一番楽しみを感じられる(あるいは描き甲斐がある)のはどんな瞬間でしょうか? |
一番楽しいのは原稿があがった瞬間なんですが、作業中は猫とか犬とか描いてるときが楽しいです。今回もチビを描くのが楽しかったな〜。 |
|
最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。 |
兄貴かっこいい〜!ばっかり言ってますが、柊也の一途な気持ちがすごくいじらしくてせつないこのシリーズ、「花片雪」もあわせてぜひ読んでください! |
|
|
12月1日にHertZ Series『愛想尽かし』、SHY NOVELS『花片雪』が同時発売となります。今のお気持ちを教えてください。 |
『愛想尽かし』は連載を経て少しずつ完成していったものなので、やっとコミックスにまとまり感激もひとしおです。
『花片雪』も併せて発売することができて、ホッとしています。
|
|
今回、『たかが恋だろ』に続いて『愛想尽かし』の原作を担当されました。漫画原作をされてみて、いかがでしたか? |
難しかったです。これでいいのだろうか、と自問自答してばかりで。でも山田ユギ先生がいつも素敵に漫画化してくださるので、ものすごく安心感はありました。 |
|
小説のお仕事と比べてみて漫画の原作を執筆される際、特別に心がけていたのはどんな点ですか? |
メリハリとかテンポのよさでしょうか。 |
|
原作付きだからこその面白さや、時には難しさもあると思います。連載中、面白いと感じられた点、悩まれた点を教えていただけますか。 |
面白いというか完成した漫画を拝見するたび、山田先生ってすごい!と感激していました。悩んだのはキャラクターの心情をどこまで言葉で語るのか、という部分です。モノローグで延々語ればいいというものではないでしょうし、でも説明がなければ心情がわかりづらい部分もあるし。その辺のバランスが難しかったです。 |
|
登場人物を見てみますと、シングルファーザーの泉巳、刑事の高津戸、ヤクザの椹木、元ホストの柊也と、英田先生らしいキャラクターたちでした。キャラクター設定や物語の大枠などは、どのようにして決められていったのでしょうか? |
『たかが恋だろ』は山田先生や担当さんと打ち合わせをして、こんな雰囲気でこんなキャラがいいのでは、と大雑把な部分を決めてから、ひねり出したという感じです。
『愛想尽かし』は最初に椹木ありきだったので、お相手は一筋縄ではいかない子がいいかな、と。柊也はもっと嫌な子にするつもりだったのですが、気がつけばどんどん可愛くなってしまいました。 |
|
『たかが恋だろ』『愛想尽かし』の中で、英田先生が最も気に入っているキャラクターは誰ですか? その理由もぜひ教えてください。 |
やっぱり椹木ですね。山田先生の描かれるアニキの渋さにはクラクラします。 |
|
好きな攻のタイプ、受のタイプ、これだけは譲れない! というこだわりを教えてください。 |
好きな受けは男前。好きな攻めは一途。でも特別なこだわりはないです。なんでもありなのが、BLの最大の魅力だと思っていますので。 |
|
『花片雪』は『愛想尽かし』のその後のお話ということですが、『花片雪』の構想は『愛想尽かし』連載時から考えられていたのでしょうか? |
まったく考えていませんでした。『愛想尽かし』が恋人になるまでのお話だったので、続編の小説ではふたりが本当の意味での恋人というか、もっと深い部分で結びつき合う話にしたいと思いました。 |
|
まず漫画という形でひとつの完成した物語があり、その先を小説としてご執筆いただきました。いつもと違い、特別に意識した点はありますか? |
キャラクターも馴染んでいるし、設定も頭の中にしっかりあるのに、小説という形式であらためて椹木と柊也を書くとなると、それはそれで難しかったです。そしてコミックスの内容をどこまで小説内で説明するか、その辺のさじ加減で悩みました。 |
|
漫画版の椹木&柊也を応援してくださった読者のみなさまに、小説版の椹木&柊也の注目ポイントを教えてください。 |
漫画が先にあるので、多分、小説を読んでもすんなりキャラクターを想像できることと思います。小説では時にすれ違いつつも、ふたりの愛情がいっそう深まっていきますので、その様子をじっくりお楽しみください。 |
|
最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。 |
『たかが恋だろ』、『愛想尽かし』と二冊の漫画を経て、『花片雪』という小説も生まれました。どのキャラも一生懸命に生きて、一生懸命に誰かを愛しています。ぜひ三冊揃えてお読みになってくださいね。 |
|
|