b's-garden | 特設 :岩本薫『花嫁執事』発売記念特集!!

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	岩本薫
	佐々成美
	名家である九条家の主人に執事として仕えるため、悠里は十八年ぶりに日本に戻ってきた。けれど、懐かしい気持ちを胸に抱いた悠里を待っていたのは、かつての幼なじみであり、今では九条家の主人を名乗る成り上がりの傲慢な男、海棠隆之だった！隆之は「今日から俺がおまえの主人だ」と宣言し、九条家を手に入れるため、悠里に「偽りの花嫁」になることを強要する。執事でありながらも、昼も、夜も、心までも隆之に囚われていく悠里の想いの行方は……


SHY NOVELSでは約１年ぶり、２冊目の作品である『花嫁執事』が発売となりました。今の率直なお気持ちを教えてください。
	やっと出た～（笑）
前作の『絶体×絶命』は学園ものでしたが、今作は本格的なブリッティッシュ仕込みの執事のお話です。執事だからこそ書きたかったシーン、執事だからこその設定はありますか。
	「旦那様」と言わせたいな、というのと、新聞紙にアイロンをかけさせたかったので、両方ともできて満足です。
『執事』で『花嫁』という贅沢な設定ですが、この設定を考えたきっかけを教えてください。
	まず「執事もの」を書きたいなと思い、それだけだと少し弱い気がしたので、もうひとつインパクトのある設定を加えようと思いました。佐々先生のイラストならば、純和風の花嫁がきっと映えるし、ぜひとも見てみたい。英国仕込みの執事が白無垢を着る、そのギャップも面白いかなぁと思いまして。
岩本先生にとっての執事とは？　またその主人とは？
	●執事：おのれを殺して主の意向を叶えることを一義とする。（主人に尽くすために生涯独身を貫く） ●主人：身の回りに関しては執事に一任し、信頼する。（奥方よりも執事に心を許し、家族にも言えない心の内を吐露することも）
もし自分が執事になるとしたら、どんな主人に仕えてみたいですか？
	成り上がりの金持ちで、自信家だけど、その実家柄にコンプレックスを抱いている魅力的な主人（もちろん独身）を、しっかりと裏で支えつつ、屋敷を切り盛りしつつ、たまにオイタ（女遊びや無茶な豪遊など）を「旦那様いささかご無体が過ぎます」などと窘めたりしたいです。（旦那様はむくれつつも、ちょっと反省）
作中では執事の所作ばかりではなく、日本の作法についても触れています。どちらもその国独自の伝統を感じさせるものですが、岩本先生ご自身が日常生活で伝統を感じるのはどんなときですか？
	日常生活で伝統を感じることはほとんどありません。だから憧れるのかも。
作中、素敵な台詞がいっぱいでした！　台詞を考えるときのポイントを教えていただけますか？
	今回のような設定ものの場合、自然な台詞回しというより、少し芝居がかっているくらいの、やや「くさめ」の台詞のほうが盛り上がるかなと考えました。自分ならばこの展開で主人公にこう言って欲しいな、こうきたらトキメクな……と考えると自然と台詞が浮かんでくるというか。自分が照れてしまうと、読者の皆さんもきっと恥ずかしくなってしまうので、そこは徹底して。皆さんに「キター！」と思っていただけたら成功でしょうか（笑）
海棠と悠里は主人と執事として、恋人同士として、このあとどんなふうに過ごしていくのか、読者のひとりとして、とても興味があります。たとえばどんなデートをするのか、とか……　ふたりの『これから』をちょっぴり教えていただくことはできますか？
	恋人同士になっても、主従関係はキープだと思います。ただ旅先なんかでは、悠里も少し執事モードが解除されて、海棠に甘えたりできるのかもしれないですね。海棠はきっと悠里のたまーの「デレ」にメロメロです。
本編では描ききれなかった裏話などありましたら、こっそり教えてください。
	ブラッドレイ一族（執事一族）の話。いろいろ設定は考えたのですが。
最後に『花嫁執事』を読者のみなさまに読んでいただくうえで、注目していただきたいシーンを教えてください。
	やっぱり婚礼のシーンでしょうか。花嫁ものの醍醐味、ストーリー的にもクライマックスなのかな……と思います。その後の初夜も含めて（笑）

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名門九条家に執事として仕えるため、
十八年ぶりに日本を訪れたのだが……
悠里の父親もまた家令として九条家に
仕えていたことがある。
繊細な美貌の持ち主だが、芯は強い。
子供の頃、幼なじみの「タカちゃん」から、
トンボ玉の帯飾りをもらい、大事にしている。

現在の九条家の実質的な主人で、
悠里を執事として雇った張本人。
ワーカホリックで、人を人とも思わない
傲慢で不遜な態度を見せるのだが……

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◆岩本薫先生オフィシャルブログ「Lotus Annex」


◆Unit Vanilla 3rd Project『アーサーズ・ガーディアン』特設ページ


	岩本薫
	宮城とおこ
	「女は食い飽きたって言ってもさ、じゃあ男はどうよ？」幼稚舎から高校までの一貫教育を誇る青北学園は、富裕な家庭の子弟御用達の男子私立高校だ。幼い頃からずっと一緒、お金に困ることもなければ、進路に迷うこともない、それゆえに刺激に飢え、ときには倫理観のずれさえもわからなくなることもあった。藤王雅也もそんな生徒のひとりだった。十七歳にして退屈しきっていた雅也は、幼馴染みたちとの賭にのり、クラスメイトの朝岡忍を抱くことになるのだが!?


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