コミックス『生意気な猟犬の躾け方』はじめ、作品に対しての質問です。
5月29日に最新刊『生意気な猟犬の躾け方』が発売になります。今の率直な気持ちをお聞かせてください。
絵も設定も無茶してるので色々恥ずかしいのですが、ヤクザ漫画が好きなので、描かせていただき本当に嬉しいです。
タイトル『生意気な猟犬の躾け方』、「猟犬」や「躾け」にいろいろ妄想をかき立てられます。このタイトルはどのようにして決まったのでしょうか?
マル暴の刑事ということで「猟犬」は最初から使おうと思ってました。「躾け」はできたらいいな。と。
今作の主人公・笹川亜緒は警視庁の組織犯罪対策部から異動となり、現在は西新宿警察署で歌舞伎町を狩場に犯人逮捕に励んでいます(始末書も多いようですが) このお話を描こうと思ったきっかけを教えてください。
亜緒は、前に描いた「忠犬は花を待つ」というお話に出てくるキャラです。
男っぽいキャラを主人公にしたかったのですが、なかなか難しいです。
山田先生はこれまでヤクザの世界を多く描かれています。今回刑事という職業を描かれる際に気をつかわれたことや、大変だったことはありますか?
ヤクザ話が好きすぎるので、逆にヤクザネタばかり入れて恋愛が疎かにならないよう気をつけようと思いました。
ある事件と関わったことで亜緒はふたりの男と出逢います。ふたりともとても魅力的な男性で、好みも分かれると思いますが、山田先生の考える理想の攻を教えてください。
理想の攻めは、デカイ犬っぽいキャラです。
大人しくても、オラオラでも、ヤンデレサイコパス系、ストーカー並にキモいのでも(笑)
性格の違うふたりの男と、事件。亜緒の視点で謎が明かされていくのがとても面白いです! 後半まさかの展開となっていきますが、このお話はご執筆前から結末は決まっていたのでしょうか?
最初からこの展開を描きたくて二人のキャラを出しました。
途中色々危うかったのですが、なんとかなってればいいです。
進行上、削ってしまったエピソードや、ストーリーのなかでは明かされなかった裏設定などありましたら、ぜひ教えてください!
攻めキャラの過去です。
軽くて調子のよい男ですが、昔はもう少し真面目で、エリート街道を歩くバリバリのキャリアだったというエピソードを入れたかったのですが、他キャラのエピソードもあまり入れられなかったのが残念です。
『生意気な猟犬の躾け方』を読者のみなさまに読んでいただく上で、注目していただきたいシーンを教えてください。
脇キャラのヤクザ顔と、あと犬です(笑)
最初かわいい顔してますが、あれは犬好きの友達が描いたから。
途中から私が描いてるので不細工になりました(笑)
山田まりお先生ご本人に関する質問です。
PNの由来を教えてください。
赤い帽子の配管工から…と言ってますが、実際は昔二次やってる時に適当につけました。
適当に付けたのに、姓名判断では大吉しかない最強の名前らしい。姓名判断当てにならんよ(笑)
山田先生が漫画を描き始めたきっかけはなんですか? また、影響を受けた作品はありますか?
私の事だから、たぶんおだてられてその気になったんだと思います(笑)
影響を受けたのは岡田あーみん先生。
今まで漫画を描いていて一番嬉しかったことはなんでしょうか? 反対につらかった、驚いたことがありましたら教えてください。
嬉しいのはやっぱり感想いただける事です。
つらいのはとにかく何年描いても絵がうまくならない事。描いてる最中は自虐妄想が冴え渡る。
お仕事中、これだけは欠かせないという癒しや心の支えはありますか?
味の濃いお菓子。
これを食べればがんばれる気がする! と、わけのわからん理由をつけて食べます。
山田先生にとって『萌え』とはなんでしょうか。
与えられる側では生きる糧。ないと死ぬ。
しかし提供する側になるとゲシュタルト崩壊して、よくわからない物になる。
最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いします!
「生意気な猟犬の躾け方」はヤクザ物ですが、キャラも軽めでライトな感じになってるんで、苦手な方も読んでいただけると嬉しいです。