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10月1日に最新刊『the killer』が発売になります。今の率直なお気持ちを聞かせてください。 |
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うれしいです。ほっとしています。 担当さんや編集部のご理解とご協力で発行出来たという気持ちが強いです。
手に取って頂いた方に少しでも楽しんで頂けたらうれしいです。 |
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『the killer』はとてもかっこいいタイトルだと思います。 このタイトルにはどのような意味が込められているのでしょうか? |
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いくつか出したタイトル案がぜんぶ通らなくて…手詰まりになり…〆切りが近づき…
好きな単語をパッと出したらOKになりました。
もともとこの話は読み切りだったので気軽なつもりだったのですが、 今はよかったな~と思っています。 |
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カバーがとてもすてきで目が釘付けでした!
カラーイラストの色使いもですが、モノクロのときの影使いも印象的で、カメラワークなどにもドキッとする瞬間があったりするのですが、金井先生の描き方のこだわりを教えてください。 |
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こだわりはとくにありません。むしろ固執しないよう、気をつけています。
カラーは、ほとんど描く機会がないので、つい練習不足になりがちです。
描き方も忘れてしまっているので、いつでもとにかく必死です。
〆切りより早めに仕上げ、色味やレイアウトをギリギリまで何度も間をあけて見直し、調整します。
配色は普段から写真など雑誌を切り抜いてファイリングしています。
カラーもそうですがマンガは、考えているイメージに作画技術が追っつかない分「念」を込めるしかないかなーと
「ここはこんな感じなんだ! 上手く描けてないけど! どーか、伝わってくれ! たのむ…っ!」という感じです。
読み手さんの豊かな感受性に補完して頂くということで、共同作業です。 よろしくおねがいします。 |
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今作は厚みもしっかりな読み応えのある1冊になっています。 また、読み始めたら一気にストーリーに惹き込まれてしまいます! 北条と灰原、ふたりの恋愛を軸に、その感情ひとつひとつが細かに描かれていて、そこが魅力のひとつかと思いますが、ご執筆中に気をつけていたことなどを教えてください。 |
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執筆中は試行錯誤でいろいろ配慮できる余裕がなく、一話一話仕上げるので精一杯でした。
そういう中でも、大切な場面は表情やレイアウト、間、などを納得いくまで直します。 |
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男を惹き付けやすい由哉くんと、大人の魅力溢れる灰原さん。 タイプは違いますが、ふたりともとてもすてきで愛しいキャラクターです! ふたりはどのようにして生まれたのでしょうか? |
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「かわいいこをいじめたり愛でたりしたいな」という歪んだ気持ちで…由哉はそんな感じで先にできました
灰原はわかりやすく、なるべく対照的な位置付けにしました。歪んでいるのははじめの動機の所為です。 |
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これまで金井先生が描かれていた中でも、灰原さんのようなずるい大人のタイプは珍しいのではないかと思いました。キャラクター作りで心がけていることなどはありますか? |
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なるべく「パッと見」が中身の性格を裏切らないようなわかりやすさがあると、
読み手さんの負担にならなくていいなと思います。
反面、話が進行して行く中で、見た目や表立った性格を裏切る様な別の一面があらわれると魅力的だなと思います。
顔や体格の描き分けなどが苦手なので主人公二人の髪色は必ず変えるようにします。
食事シーンはどこかで入れたいので二人のどちらかは料理ができるようにします。 |
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残念ながらボツになったネタや、入りきらなかったエピソードがありましたらぜひ教えてください! |
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由哉の父親は化粧品会社でサプリメントなどを開発する仕事をしています。
灰原と職種が近いのでバレた時に「ファザコンだ」と由哉はいじめられました。
Barのオーナーは灰原の大学の一つ上の先輩です。病気で留年して同学年になりました。
結局中退して企業。カフェをオープンしましたがはじめは上手くいかず
その店に毎日灰原が通っていたので、窓際に座らせ客寄せになってもらっていました。
今でも気の合う二人です。
由哉の妹はお兄ちゃんだい好きなので出会ったら灰原とバトルすることになります。
灰原の下の名前も考えてあるのですが呼ばせる機会がありませんでした。 |
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『the killer』を読者のみなさまに読んでいただく上で、注目していただきたいシーンを教えてください。 |
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それぞれ読み手さんのお好きなように、 楽しんで読んで頂けたらそれがいちばんうれしいです。 |
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もうひとつ! 電子書籍アンソロジー「iHertZ」にて『戦場ヶ原高校 純情同盟』が連載開始いたします! 「ihr HertZ 9月号」では連載に先駆け、物語の序章部分が掲載されました。 今回のお話は学園もののようですが、どのようなお話か少しご紹介いただけますか? |
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「今までまともに友達がいたことがない。」という高校生の大和。
転校先の男子校、戦場ヶ原高校で青春学園ライフをはじめようと奮闘しますが
変なクラスメイトに振り回されたり空まわったり。
なぜ友達がいなかったのか、なぜいま友達を作ろうとしはじめたのか、なども明かされながら
恋と友情にいっしょうけんめいな男子校生たちの純情同盟のおはなしです。
どうぞよろしくおねがいします~。 |
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PNの由来を教えてください。 |
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とくに深い意味はありません~「金井」は程よく整頓された字面と読みがいいなと。
下の名前は本当はアルファベットの「K」で「桂」は当て字です |
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金井先生が漫画を描き始めたきっかけはなんですか? また、影響を受けた作品はありますか? |
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友達の同人誌のお手伝いをしていて自分でもちょぼちょぼ本を作ったりしました。
今の担当さんがその本を見て「漫画、描かせてやんよ。」と誘ってくれました。
影響を受けた作品はたくさんあります。中、高生の頃は少年マンガ、青年マンガを主に読んでいました。
最近は少女マンガがだい好きでたくさん読んでいます。
マンガ以外にもアニメがすきです。好きなアニメのDVDはマンガを描く時によく流しながら作業します。
攻殻機動隊、押井守、今敏作品は何度も繰り返し観ています。たくさん影響を受けていると思います。 |
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今まで漫画を描いていて一番嬉しかったことはなんでしょうか? 反対につらかった、驚いたことがありましたら教えてください。 |
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うれしいこと
単純ですが、ご感想で「つづきが読みたいです」と言って頂けるととてもうれしいです。
本当にありがとうございます。
驚いたこと感動したこと
新宿の紀伊国屋書店で大洋図書の営業さんと書店員さんが
ある作家さんの新刊のフェアの棚の打ち合わせをしているのを偶然見かけたことがあります。
なかなかないくらいの熱量の高いやり取りに、とても驚いたしとても感動しました。
こういう方と一緒におしごとをさせて頂けることに感謝して
もっとがんばろうと元気をもらいました。
つらかったこと
つらいことはあったろうけどあんまり憶えていません。 |
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お仕事中、これだけは欠かせないという癒しや心の支えはありますか? |
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954kHz |
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金井先生にとって『萌え』とはなんでしょうか。 |
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萌え…と、いうのかわかりませんが、たのしいお話などを考えていると
うっかり小一時間、虚空を見つめているということがあります。
エネルギーや時間の法則など超越した現象かなと思います。 |
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最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いします! |
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世知辛い昨今ですね。 漫画を読んだり描いたりする楽しい時間でたくさんリフレッシュして下さい。
お心、お身体だけは大切に。どうぞ、お健やかにお過ごし下さい~ |
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