月村 奎先生への質問です。。
12月2日に初SHY NOVELS『眠り王子にキスを』とコミックス『いつも王子様が♥』が同時発売となります。今の率直なお気持ちを教えてください。
小説とコミックスのコラボという初めての経験で、とてもわくわくドキドキしています。
まずは『いつも王子様が♥』からお聞かせください。木下先生とのコラボはいかがでしたか?
すごく楽しかったです。普通なら目にすることのできない木下先生のラフやネームをたくさん拝見できて、いちファンとして夢のように幸せでした。最初から最後まで、ただただわくわくしていました。
シナリオを書かれるときにはどんなことを意識されましたか?
愛あるいじめっ子攻が好きなのですが、自分の好みに任せて書いていると度を超してしまうことがあるので、いじめっ子部分は抑えめにして、愛が少しでも伝わるように気をつけて書きました。……でもまだ足りなかった気もします。
主人公の朝比奈はエロ漫画家で、王子様でもある佐原先輩はハウスクリーニング会社の社員です。この設定を選んだ理由はなんですか?
掃除が不得意なので、ハウスクリーニングの方々には窮地を救ってくれる王子様的憧れを抱いています。でも小さい街に住んでいるので、スタッフが知り合いの人だったりしたら居たたまれないな(汚部屋を見られるのは…)とか妄想して、いまだお願いできずにいます。そんなしょうもない「清掃スタッフが知人だったら!?」の妄想から、このお話が生まれました。
エアコンクリーニングは何度か来てもらっていて、ネジの件は実話です☆
設定上、朝比奈は在宅ワーカーにしたかったので、自分の憧れでもある漫画家さんにしました。
妄想力たくましい朝比奈の言動と、ドSでちょっとエッチな佐原先輩のやりとりが楽しかったです! 朝比奈の妄想から起こるすれ違いがストーリーを面白くしていたと思うのですが、ふたりの会話で気をつけたことなどありましたら教えてください。
朝比奈が佐原の言動に翻弄される様子をコミカルに書きたいなと思ったんですけど、佐原がただの意地悪男に見えてしまっていたらすみません!!
続いて『眠り王子にキスを』への質問です。「王子」と書いて「ひめ」と読む今作のタイトルですが、どのような意味が込められているのでしょう?
わけあってずっと眠らされていた堀の恋心が、宮村との出会いで目覚めるというお話なので、それを眠り姫になぞらえてみました。「王子」という単語を使ったのは、『いつも王子様が♥』とのコラボを意識しての苦し紛れ(!)です。
こちらは『いつも王子様が♥』に出てくるデリのオーナーシェフ、堀の恋のお話です。こちらのお話は漫画の連載開始時から、想定されていたのでしょうか?
担当さんから、漫画と小説をコラボさせましょうというご提案を頂いていたので、ごくうっすらとは想定していました。
おいしそうな料理がたくさん出てきますが、月村先生の好きな料理はなんですか?
おうちで作るコロッケが好きです。堀とは対照的に、仕事(や家事)として料理をするのは超苦手ですが、自分が食べるものを作るのは楽しくて大好きです。一人ランチ用にパンを捏ねたり、皮から餃子を作ったり、毎日やりたい放題です。
『王子様』と聞いて、イメージするのはどんな王子様ですか?
種市先輩です☆(いまだあまロス中かよ…)
木下先生の作画で、月村先生が萌えた! というシーンを教えてください。
すべてです! すべて! なにもかも!
どうしても具体的にというなら、P117の4コマめの佐原の表情とか、P164の1コマめの濡れ髪をかきあげてる佐原とか超萌えましたが、どこもかしこも全部萌えです。
進行上、削ってしまったエピソードや、ストーリーのなかでは明かされなかった裏設定などありましたらぜひ教えてください。
佐原が毎回支払を踏み倒すオチになってしまったのが、ちょっと心残りです(笑)。もうちょっとかっこいいところをワンシーンでもいいから書きたかったです。
最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
木下先生ファンの皆様、私ばかり楽しんでしまってごめんなさい!
この楽しい気持ちが、少しでもお話の面白さに繋がっていればいいなと思います。
木下けい子先生への質問です。
12月2日に木下先生が作画/挿絵を担当したコミックス『いつも王子様が♥』とノベルス『眠り王子にキスを』が発売になります。今の率直なお気持ちを教えてください。
原作つきは初めてなので、どきどきわくわくです。緊張してます。
今回の『いつも王子様が♥』の原作は月村 奎先生です! 月村先生とのコラボはいかがでしたか?
とても楽しくて幸せなお仕事でした。ほわわわわーんとしている間に終わってしまいました。
最初に月村先生のシナリオを読んだときのご感想を教えてください!
先輩とヒナちゃんのビジュアルがいっぱいあれこれ浮かんで、すごくいい意味で迷いました。結局月村先生と担当さんに丸投げ状態で決めていただいたような気がします。
今回は原作のあるお話で普段のご執筆の流れと違うことも多くあるかと思います。ご執筆中に印象的だったことはありますか?
月村先生はいいかげんな私と対極にいらっしゃる方で、いただいた原作はいつでもきちっとできていて、すごいなーと思いながらお仕事してました。爪の垢を本気でいただきたかったです。
『いつも王子様が♥』はエロ漫画家の朝比奈とハウスクリーニング会社の社員・佐原が主人公です。ふたりのキャラクターを絵にされるとき、どんなことをイメージされましたか?
先輩はサービス業なので少し髪型とかに清潔感がある感じにというのと、地味な私の画ですが、120%のキラキラ感を出したいと思って描いてました。ヒナちゃんはやりすぎなぐらい可愛く小動物っぽい感じを出したいなと思って描きました。
朝比奈は漫画家ですが、共感する部分などもあったのでは?
ヒナちゃんは〆切に追われたりしてましたが、私のように駄目な追われ方ではなかったので、きっと編集部からの信頼も厚いと思われます。ヒナちゃんの爪の垢が欲しいです。でも、漫画を描きだすと他の事に頭が回らなくなることがあって、ついお掃除とかがおろそかになるのは、しょうがないよねとうなずき合いたいです。
『王子様』と聞いて、イメージするのはどんな王子様ですか?
王子様といって最初に思い浮かぶのは及川ミッチーです(笑)。
『眠り王子にキスを』はデリのオーナーシェフ、堀が主人公のお話です。『いつも王子様が♥』にも登場していた朝比奈の優しい味方です。そんな彼の恋のお話で、木下先生のオススメシーンはどこでしょうか?
宮村さんと彼のお母様と一緒のシーンです。ネタバレになってしまうので、詳しく書けないですが、あのシーンが大好きです。
作画中に、萌えた! というシーンを教えてください。
最初のキスシーンです。本当に切実にもっと絵が上手かったら! ここはもっと素敵なのに悔しい! と思いました。
『いつも王子様が♥』も『眠り王子にキスを』もカバーイラストがとても素敵でした! 印象の異なるカバーイラストですが、色や構図で特に意識されたことはなんですか?
「いつも王子様が♥」は御伽話っぽく、おもちゃ箱みたいなイメージで、「眠り王子にキスを」は夜と明かりがイメージです。
木下先生は現在『CRAFT』にて『月光坂の花屋敷』を連載中です。続きが気になっている読者さまも多いと思います! 『月光坂の花屋敷』のご紹介と、今後の展開を少し教えていただけますか?
やっとラブストーリーっぽくなってきました!(笑)
最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
初めましてこんにちは、木下けい子です。今回縁があって、月村先生とご一緒させていただくことができました。私自身も先生の原作にたくさんのきゅんとときめきをいただきながらの作画でした。読者の皆さまにもそれが伝わるといいなと思っています。ぜひ御手にとっていただければ嬉しいです。