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12月25日に最新コミックス『花のみぞ知る』第一巻が発売になります。今の率直なお気持ちを教えていただけますか? |
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すごく緊張します。少しでも楽しんで貰えたらそれが何より嬉しいですが…。
それとやっぱり季刊誌はコミックスが出るまでが長いので「やっとか…」という気持ちでもあります。 |
CRAFT SERIESからは『セブンデイズ』(全二巻)以来のコミックスとなります。『セブンデイズ』では橘 紅緒先生が原作、宝井先生は作画を担当されました。
『花のみぞ知る』は完全オリジナル作品となりますが、原作付きと比べて一番違いを感じるのはどのような部分ですか? |
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セブンデイズは、プロットを見せて貰う時は半分私も読者ですので作品を客観的に見れる時もあったのですが(作業に入ってからは無理ですが)オリジナルだと全然客観的になれないのでいつも「これでいいのかなあ」って思ってます。 |
『花のみぞ知る』では大学を舞台に学生同士の恋愛が描かれていますが、このお話を描こうと思ったきっかけはなんですか。 |
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担当さんに「宝井さんこんなお話好きそうじゃない?」って言われたのがきっかけだったんですが、それを自分でこねくりまわしてたら最終的に全然違う話になってしまいこんな感じのものが出来ました。 植物がいっぱい出てくるお話が前から描きたかったのもあります。 |
農学部の研究室や植物の種類など専門的な描写も数多くでてきます。執筆される上で、気をつけている部分や参考にされているのはどんな点ですか。 |
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気をつけているのは極力嘘を書かないようにしなければ…という事で参考にしているのは図書館で借りた本や、元農学部のお知り合いの話などです。 知らない分野が垣間見れて楽しいんですが、それを作品の中で扱うには難しくて困ってます。 |
有川と御崎というふたりの主人公はどのようにして生まれたのでしょうか? モデルはいますか? |
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最初に出てきたのは御崎の方だったと思いますが、御崎に合わせて有川を描いたらすごく明るい感じになりました。モデルは特に居ません。 |
作中、有川は夢のなかで御崎と出会いますが、宝井先生自身、夢と現実がリンクした経験はありますか? あるとしたら、どんな経験か教えてください。 |
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あんまり無いと思うんですが、保育園くらいの時に夢だったのか現実だったのか解らない事があって、それが気になってました。 ファンタジーで素敵な夢とかではないんですが。 |
『花のみぞ知る』の中で読者のみなさまに注目してもらいたいオススメポイントを教えてください。 |
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よく見ると、御崎以外のキャラクターのタイプが結構似てる気がして。 陰と陽で分けたら殆ど陽の人ばっかりのような…。なので、そんな陽の中で御崎がどう変わっていくかを見守って頂ければ嬉しいです。 |
現在もCRAFTにて絶賛連載中の『花のみぞ知る』ですが、主人公のふたり以外にも気になる人物がちらほらといます! 気になる今後の展開を少しだけ教えていただけますか? |
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ちらっと出てきたあの人はこれから登場する予定で、2巻以降はちょっとシリアスになったりならなかったりしながら進んでいくと思います! |
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漫画家になりたいという気持ちはいつからありましたか?
初めて描かれた漫画はどんなお話だったのでしょうか? |
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中学生くらいの時に母に、帰り道か何かで突然、将来絵を描く仕事をしたいと言った覚えはあります。それまで全く考えてなかったはずなので、何で突然そんな事を言ったのか覚えていませんが… 初めて描いた漫画はファンタジー風味だったと思うんですが、ノートに5pくらい描いて終わりました(笑) |
漫画を執筆する上で、一番好きな作業、逆に苦手な作業がありましたら教えてください。 |
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苦手なのは扉や一枚絵のラフで、好きなのはぼんやりお話を妄想してる時です。 |
執筆作業中、欠かせないものはなんですか? |
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飲み物と出来れば睡眠を沢山…。あと助けてくれる心強い小人さんに感謝しています。 |
BLに限らず多方面で活躍されている宝井先生ですが、漫画を描く際、最も大切にされていることはどんなことですか?
また、BLを執筆する時ならではの特別なこだわりがありましたらぜひ教えてください。 |
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一番大切にしているのは読みやすさで。こだわりについてはそのうち出来たらいいなあと思います。
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一番好きな攻&受のタイプ、シチュエーションを教えてください。 |
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個々に「この受、この攻が好き!」というより、2人のバランスで好きな事が多いのですが、かわいい攻とかっこいい受のセットが大好きです。 シチュエーションは、キャラを愛してたらなんでも楽しめる方だと思います。 |
宝井先生の『萌え』はなんですか? |
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うーん。多分スーツです。あとは凄く細かいことです。 |
最後に、読者のみなさまへメッセージをお願いいたします。 |
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我ながら地味な漫画だと思うのですが、少しでも多くの方に好きかもって思って頂けたら凄くうれしいです。 次巻も頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。 |
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