描いた年数でいうと2008年~2014年なので丸6年。最初の「after9hours」の同人誌ではここまで長く描くことになるとは思っていなかったので、それもこれも小野田×出口を気に入ってくださった読者さんのお声あってのことで、本当に有難いと思ってます。描き下ろしや雑誌掲載分も割とあるので既に同人誌で読まれた方にも楽しんでいただけると思います。今回初めて肯定するタイトルにしたり、タイトルにも合わせて優しい雰囲気を心がけました。読んだ方が少しだけ幸せになるくらいのBLらしい癒しがあるといいなと思ってます。
「どうしても触れたくない」の描き下ろしで「小野田課長は憂鬱」を描いてそれでなんとなく小野田ならこういうタイプがいいかなと思うようになって一冊目を出して。そこから繋がっていきました。
出口って普段はからっとした性格の筈なんですが、恋愛すると結構じめっとしてるんだなあと思ったりしました(笑)
同人誌4冊の始まりは小野田視点がほとんどのため、出口が小野田のどこが好きだとかどうして好きになったということが一切ないので、そこを描きたかったのと、「どうしても触れたくない」を読んでない方にも一冊のコミックスとして読めるようにするために描き下ろしました。でもやっぱり「どうしても~」を読んでないとピンとこない部分もあると思いますのでこれを機に両方読んでいただけると嬉しいです。
ギャップ萌えでしょうか。性格と恋愛とのギャップもありますが、要領がいいのでノンケを好きになるなんてバカだって思ってる、だけど好きになるところとか。嶋とは違う、自分の性癖に悩まないキャラを受にしてみたかったので。
失敗しても誰もあんまり怒らなそうなので特別嫌っていうひとはいないですが、一番気を遣うのは外川ですね。和を重んじるタイプなので疲れそうです。会話をしなくて済みそうだし相手を見て態度を変えないので嶋が一番楽かもです。出口は個人プレーのひとなので社内にいてもいなくても一緒かも。小野田は他部署にいてほしいタイプの癒し系の人です。同じ部署にいて黒い部分を知りたくない…みたいな(笑
描いてる時はあまり意識して取り入れてはいないのですが、このお話は特に日常的なお話で、大きな事件があったりするわけではないのでなにかひとつモチーフがないと締まらないので、なんとなく入れてしまうのかもしれません。言葉で説明しすぎないための道具としての意味合いもあるのかな、と思います。
「色のある世界後編」の小野田の「さあどうぞ」のシーンが楽しかったです。自分としては一番の見せ場だったはずなのでもうちょっと強調して大きく描けばよかったな…と今思いました(笑
血液型は、描き進んでいくとキャラが定まってくるのでたまに考えます。終盤のシーンは性格のバラバラさが出てて楽しかったです。ただO型の外川とB型の出口の相性というか力関係が4人集まると難しくて、どっちかが抜けて3人の方が描きやすいなあと思いました。
おまけで出そうとしたのですが出ませんでした。ものすごく下らないと思います(笑
色のある世界(後編)のお風呂での「ウソだって」はやっぱりウソです。
百目鬼にはいろんな面でがんばっていただきたいと思ってます。雛鳥が成長する様子を見守るような気持ちで読んでやってください。