久我伯爵家御曹司である馨は、
参加したパーティーで守脇公爵家の威彦と再会する。
威彦は家柄や財力、容姿にも恵まれた傲慢な男だ。
ほとんど言葉を交わしたこともなく、
馨の名前すら知らないかもしれないが、
それでも馨は威彦に惹かれてやまない。
しかし、威彦が馨に向ける視線は冷ややかだった。
経済的に苦しい久我家は、稲美財閥から融資を受けているが
稲見家の恭弘と威彦は昔からのライバルなのだ。
恭弘に囲われた没落貴族だと威彦に挑発された馨は、
威彦が仕掛けた罠におち……?
貴族たちが繰り広げるロマンスストーリーを文庫化!
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